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今日は「プレミアムフライデー」です。ちょうど6年前の2月24日に初めて実施された取り組みですが、新型コロナウイルスの感染が拡大したこともあり、最近はあまり聞かれなくなりました。

6周年のプレミアムフライデー

プレミアムフライデーとは、日本の名目GDP600兆円を目指す成長戦略「日本再興戦略2016」の一環として取り入れられた施策です。毎月最後の金曜日は早めに仕事を終え、いつもより豊かな時間を過ごす習慣を作り出すことで国内消費を促す狙いがありました。

しかし、プレミアムフライデーの滑り出しは順調とはいえませんでした。導入して初期の頃にプレミアムフライデー推進協議会が実施した調査によると、半数以上の人が「あまり賛成しない」「賛成しない」と答えています。

【「プレミアムフライデー」一般人意識調査(2017年6月)】
Q.あなたは、「プレミアムフライデー」についてどのように思いますか? 
・賛成する:14.9%
・ある程度賛成する:31.6%
・あまり賛成しない:25.9%
・賛成しない:27.6%

出所:プレミアムフライデー推進協議会 ~第1回から第4回「プレミアムフライデー」意識調査~

また、スタートからおよそ2年後にゼネラルリサーチが行った調査によると、勤め先企業でプレミアムフライデーを実施している割合はわずか1割程度でした。同調査では実施しなくて良いとする理由も調査しており、上位には「結局残業すると思う」といった理由が並んでいます。

【プレミアムフライデーに関する意識調査(2019年2月)】
Q.現在お勤めの会社では、プレミアムフライデーの実施がありましたか?
・はい:10.7%
・いいえ:89.3%

Q.実施しなくても良い理由は?
・結局残業すると思う:29.4%
・特にやりたいこともない:29.2%
・それなら休みたい:19.2%
・お金を浪費しそう:10.0%
・友人や恋人(家族)と時間を合わせづらい:3.0%
・その他:9.2%

出所:ゼネラルリサーチ プレミアムフライデーに関する意識調査

どちらの調査でも、プレミアムフライデーに何らかの形で参加した人は、おおむねポジティブな印象を持っている様子がうかがえました。しかし、その影響で業務が圧迫されることを懸念する人は少なくないようです。プレミアムフライデーが普及するには、企業側で従業員の負担が重くならないよう工夫する必要があるのかもしれません。