2022年12月、auカブコム証券で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。
第1位「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の概要
auカブコム証券の12月ランキング1位は、「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」だった。同ファンドは、米国を代表する株価指数であるS&P500種指数(配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果を目指すインデックスファンドである。11月は-4.8%のマイナスリターンとなり、12月末の基準価額も18,035円と、11月末の19,380円に比べて約7%の下落となった。11月から急激な円高・ドル安が進んだことによって、円換算ベースのS&P500種指数を対象にしている同ファンドにはマイナス要因となっている。S&P500種指数の動向だけでなく、今後は米ドル円の動きにも注意が必要だろう。
■eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
基準価額 19,380円
信託報酬 0.0968%(年率・税込)
純資産残高 1兆6,301.54億円
<騰落率>
1カ月 -4.8%
3カ月 -0.2%
6カ月 3.8%
1年 5.1%
※11月末時点
全体を見て:外国株式を対象にしたインデックスファンドが人気
auカブコム証券では、外国株式を対象にしたインデックスファンドが人気だった。ランキング3位の「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」は、「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)」に連動する投資成果をめざすインデックスファンドで、このファンド1本で全世界の株式に国際分散投資できる便利なファンドである。米国の比率が半分以上を占めているものの、S&P500種指数を対象にしたインデックスファンドよりもリスクを抑えた運用が可能だ。「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2021」でも1位となっており、個人投資家の人気も高い。2023年1月以降も、同ファンドがauカブコム証券のランキング上位に入る可能性は高いだろう。
■eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
基準価額 17,017円
信託報酬 0.1144%(年率・税込)
純資産残高 7,638.4億円
<騰落率>
1カ月 -1.8%
3カ月 0.6%
6カ月 2.8%
1年 4.0%
※11月末時点