2022年12月、マネックス証券で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。
第1位「楽天日本株4.3ブル」の概要
マネックス証券の12月ランキング1位は、「楽天日本株4.3ブル」だった。同ファンドは、株価指数を対象とした先物取引を積極的に活用することで、日々の基準価格の値動きが国内株式市場の値動きに対して概ね4.3倍程度となることを目指して運用を行うブル型ファンドである。11月は+6.2%のプラスリターンとなったものの、12月末の基準価額は8,196円と11月末の11,261円に比べて約28%下落している。同ファンドはハイリスク・ハイリターンのブル型ファンドなので、積極的にリスクを取れる投資家以外は購入しないほうがいいだろう。
■楽天日本株4.3倍ブル
基準価額 11,261円
信託報酬 1.243%(年率・税込)
純資産残高 492.01億円
<騰落率>
1カ月 6.2%
3カ月 -4.8%
6カ月 2.8%
1年 -13.2%
※11月末時点
全体を見て:日経平均株価を対象にしたインデックスファンドが人気
マネックス証券では、国内株を対象にしたインデックスファンドやブル型・ベア型ファンドの人気が高かった。上位10ファンド中、8つが国内株を対象にしたファンドとなっている。ほかの大手ネット証券では海外株式型ファンドが人気なので、国内株がこれほど人気というのは、珍しい。ランキング3位の「日経225ノーロードオープン」は、日経平均株価を対象にしたインデックスファンドの中で最大の純資産残高を誇る。ただ、11月は147.54億円の資金が流出した。これは、国内公募株式投信(ETF除く)の中で最大だ。日経平均株価を対象にしたインデックスファンドは、株価が上昇する局面で売られ、下落する局面で買われる傾向がある点には注意が必要だろう。
■日経225ノーロードオープン
基準価額 20,236円
信託報酬 0.55%(年率・税込)
純資産残高 2,242億円
<騰落率>
1カ月 1.34%
3カ月 0.15%
6カ月 3.18%
1年 1.91%
※11月末時点