改正NISAの「恒久化」と「無期限化」って何?

NISAは2024年から制度の拡充が予定されています。本記事執筆時点ではまだ正式に決定されていませんが、報道では「投資可能期間の恒久化」と「非課税期間の無期限化」が予定されているようです。どちらも期間に関する変更で、少し混乱している人もいるかもしれません。

投資可能期間の恒久化とは、投資できる期限の撤廃です。現行では、一般NISAは2023年まで、つみたてNISAは2042年まで投資できますが、恒久化が実現すればこの期限が撤廃され、いつでも投資できるようになります。

一方、非課税期間の無期限化とは、非課税で保有できる期限の撤廃です。現行のルールでは、一般NISAは最長5年、つみたてNISAでも最長20年までしか非課税で保有できません。無期限化が行われると、非課税でいつまでも保有し続けることができます。

他にも現在複数あるNISAの1本化や、投資できる金額の拡大が見込まれています。実現すれば、これまで以上に私たちの資産形成の助けになるでしょう。

【2024年に見込まれるNISAの改正内容】

※1.現行のつみたてNISAに相当する投資枠
※2.現行の一般NISAに相当する投資枠

執筆/若山卓也(わかやまFPサービス)

証券会社で個人向け営業を経験し、その後ファイナンシャルプランナーとして独立。金融商品仲介業(IFA)および保険募集人に登録し、金融商品の販売も行う。2017年から金融系ライターとして活動。AFP、証券外務員一種、プライベートバンキング・コーディネーター。