当面は富裕層のみに販売…外資系が運用する他の銘柄

シュローダーによると、「シュローダー・ツーシグマ・ダイバーシファイド・ファンド」の販売はSMBC日興証券のプライベート・バンキング部室のみとなります。プライベート・バンキングとは主に富裕層向けサービスのことで、残念ながら当該銘柄を購入できる人は限られそうです。

しかし、数は少ないものの、実は外資系運用会社が運用に参加する公募投信は他にもあります。実質的に運用を担うものや、投資助言として運用に関わるものなど、参加の仕方はさまざまです。

【外資系運用会社が運用に参加する公募投信】

 

一般に、外資系運用会社に直接資金を委託するのは困難です。しかし、上記のような公募投信を通じてなら多くの人がアクセスできます。私たちに投資の機会を提供している点では、貴重な銘柄といえるでしょう。

もっとも、外資系運用会社が運用に参加するからといって、必ずしも優位な運用ができるわけではありません。また複雑な運用を行う場合も多く、理解できない銘柄もあるでしょう。

投資の際は必ず目論見書に目を通し、運用方針に納得した上で購入するようにしてください。

執筆/若山卓也(わかやまFPサービス)

証券会社で個人向け営業を経験し、その後ファイナンシャルプランナーとして独立。金融商品仲介業(IFA)および保険募集人に登録し、金融商品の販売も行う。2017年から金融系ライターとして活動。AFP、証券外務員一種、プライベートバンキング・コーディネーター。