復活した「NOVA」

当時のNOVAは破綻しましたが、現在もNOVAブランドは存在しています。学習塾などを展開していたジー・エデュケーション(現・NOVAホールディングス)が、2007年11月にNOVA事業を引き継いだためです。

NOVAは破綻当時、およそ600校を展開していました。ジー・エデュケーションは教室を全て閉鎖した状態で事業を引き継いだものの、少しずつ再開していきます。

ただし、再建の道のりは順調とはいえませんでした。リーマンショックのあおりでジー・エデュケーションが資金繰りに窮し、親会社ごと日本振興銀行のグループ企業へ譲渡されたのです。ところが2009年には日本振興銀行が経営破綻しました。ジー・エデュケーションは2010年10月に再び創業者によって買い戻され、2013年にNOVAホールディングスへ社名を変更しました。

現在のNOVAは月謝制を採用しており、順調に業容を拡大してきました。NOVAの校舎数は2022年8月末時点で296校に上ります。NOVAホールディングス全体でもM&Aを軸に英会話事業を拡大させ、2021年には日経MJの「専門学校(語学・資格・パソコン)・カルチャー教室の売上高ランキング」で6年連続1位を獲得しました。