長兄夫婦が寄与分、特別寄与料を主張
長兄夫婦は「自分たちが父親を献身的に介護していたので、寄与分として多めに遺産をもらいたい」と主張しています。さらに長兄の妻は「私が介護したので個人的にお金を払ってほしい」と言って、「特別寄与料」を払うようにも言ってきたのです。
鈴本さんと次兄は「長兄夫婦は父親の預金を使い込んでいたのに、遺産を多めにもらいたいなんて、とてもじゃないけれど納得できない」と思いました。
遺産分割で大きなトラブルに!
このように、長兄は「自分が遺産を全部相続する」と言い張り、次兄には生前贈与の問題があったことなどから、鈴本さん兄弟の遺産分割協議は全くスムーズに進みませんでした。
長兄には使い込んだと思われる1000万円の請求を行わねばなりませんでしたし、次兄の特別受益についても明らかにしなければなりません。
お互いの意見が平行線になり、全く話ができなくなってしまいました。
●まさかの調停・審判に!? 裁判所の判断は… 後半へ続く>>