4社共通の傾向:S&P500種株価指数を対象にしたインデックスファンドが人気

9月も、ネット証券ではS&P500種株価指数を対象にしたインデックスファンドの人気が高かった。三菱UFJ国際投信の「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の各社でのランキングは以下の通り。

SBI証券 3位
楽天証券 1位
マネックス証券 3位
auカブコム証券 1位

9月のS&P500種株価指数は下落し、年初来安値を更新した。ただ、同ファンドの基準価額は9月13日に20,600円まで上昇し、設定来高値を更新している。同ファンドは円換算ベースのS&P500種株価指数を対象にしているため、円安・ドル高がプラスに寄与したからだ。純資産残高は1兆4,000億円を超えインデックスファンドだけで最大の規模を誇るが、10月以降も高水準の資金流入が続くかどうかに注目している。

■eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)  
基準価額 19,417円
信託報酬 0.0968%
純資産残高 1兆4,282.11億円

<騰落率>
1カ月 0.9%
3カ月 4.0%
6カ月 9.8%
1年   12.4%

※8月末時点

全体を見て:ブル・ベア型ファンドが人気

ネット証券ではブル型・ベア型ファンドの人気も高かった。楽天投信投資顧問の「楽天日本株4.3倍ブル」のネット証券におけるランキングは、以下の通り。

SBI証券 6位
楽天証券 4位
マネックス証券 1位
auカブコム証券 2位

8月は3.7%のプラスリターンとなったものの、9月末時点における基準価額は8,409円と、8月末の11,834円に比べて約29%の下落となっている。ブル型ファンドはリバウンド狙いで買いを入れる投資家が多いものの、短期で大きな損失がでる恐れもあるハイリスク・ハイリターンの金融商品だ。積極的にリスクを取れる投資家以外は購入しない方がいいだろう。

■楽天・日本株4.3倍ブル  
基準価額 11,834円
信託報酬 1.243%(年率・税込)
純資産残高 461.36億円

<騰落率>
1カ月  3.7%
3カ月  8.1%
6カ月 13.7%
1年   -21.7%

※8月末時点