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2019年9月12日、「Zホールディングス」(※)がファッション通販サイト「ZOZOTOWN」(ゾゾタウン)を運営する「ZOZO」の子会社化を発表します。上場企業同士の4000億円にも上る買収劇に、世間の注目が集まりました。

※当時は「ヤフー」。現在の商号は2019年10月から。

ZホールディングスがZOZOを子会社化する際に用いられた手法が「TOB」(公開買い付け)です。時々ニュースにも登場しますが、実はあまり内容が分からないという人もいるかもしれません。

今日はZホールディングスがZOZOに行った事例を参考に、TOBの概要を押さえましょう。

ZホールディングスがZOZOを4000億円で子会社化

Zホールディングスはソフトバンクグループの持ち株会社です。グループに「PayPay」や「LINE」、「出前館」といった有名企業を抱え、これまでインターネットに関連するサービスで大きく成長してきました。

対してZOZOは、ファッションのECサイトなどを運営する企業です。後払いの決済サービス「ツケ払い」や、着るだけで体型を測定できる「ZOZOSUIT」(ゾゾスーツ)など革新的なサービスを展開し、競争の激しいEC市場を開拓しました。

Zホールディングスはおよそ4000億円をかけてZOZO株式を買収し、2019年11月に子会社化しました。ZホールディングスにはZOZOを買収することで、ECで先行する楽天やアマゾンに対抗する狙いがあったとみられています。

【ZOZOの業績推移】

※2023年3月期(予想)は同第1四半期時点における同社の予想

出所:ZOZO 決算短信

【Zホールディングスの業績推移】

※2023年3月期(予想)は同第1四半期時点における同社の予想(純利益は非開示)

出所:Zホールディングス 決算短信