チャリティーの仕組みを持つ投資信託

近年、社会貢献の要素を持つ投資、「インパクト投資」が注目されるようになりました。これは、社会的課題の解決に資する企業などに資金を提供し、その活動を支援する目的で行われる投資をいいます。

寄付に似ていますが、寄付は一般にリターンの獲得を目指しません。一方、インパクト投資は社会貢献とリターンの両立を目指します。投資信託にもインパクトを行う銘柄が増えてきました。

【インパクト投資を行う投資信託の例】

 

また、より直接的に寄付を行う投資信託もあります。例えば朝日ライフアセットマネジメントが運用する「朝日ライフSRI社会貢献ファンド」は、純資産総額の年0.1~0.2%を社会的課題に取り組む団体に寄付します。第21期(決算日2021年9月21日)には約428万円の寄付を行いました。

投資の大切さが叫ばれる昨今ですが、投資が社会貢献につながるなら一石二鳥ですよね。これらインパクト投資を行う投資信託も、ポートフォリオに加えてみてはいかがでしょうか。

執筆/若山卓也(わかやまFPサービス)

証券会社で個人向け営業を経験し、その後ファイナンシャルプランナーとして独立。金融商品仲介業(IFA)および保険募集人に登録し、金融商品の販売も行う。2017年から金融系ライターとして活動。AFP、証券外務員一種、プライベートバンキング・コーディネーター。