資産運用は正規の業者を通して

販売預託商法に限らず、詐欺は完全に防ぐことが難しく、残念ながら今後も少なからず発生する可能性が高いです。政府は法改正や取り締まりで詐欺の撲滅を目指していますが、いたちごっこの様相を呈しています。

詐欺の撲滅に期待できない以上、私たちは自衛に努めるしかありません。うまいもうけ話はないという事実をしっかり認識し、甘い言葉に惑わされず冷静に判断してください。即決せず、判断に時間をかける方法や誰かに相談することも有効です。

また、資産運用に臨む場合、正規の業者を利用するようにしましょう。証券投資なら国内で登録がある銀行や証券会社など、不動産投資なら宅地建物取引業などの登録がある不動産会社など、正しく営業されている業者に相談してください。その他の業者を利用しないだけで、多くの詐欺を防ぐことができるでしょう。

執筆/若山卓也(わかやまFPサービス)

証券会社で個人向け営業を経験し、その後ファイナンシャルプランナーとして独立。金融商品仲介業(IFA)および保険募集人に登録し、金融商品の販売も行う。2017年から金融系ライターとして活動。AFP、証券外務員一種、プライベートバンキング・コーディネーター。