被害が相次いだ「販売預託商法」は原則禁止に

ケフィアグループの手口は一般に「販売預託商法」と呼ばれます。これは元本保証や高利回りをうたい、購入と同時に商品を預けさせる取引の総称です。購入者が商品を確認しないまま取引が進められる点に特徴があり、これまで悪質な事件が多発してきました。

 

これらの悪質な点は、被害者の多くが高齢者であること、購入者が商品を確認しないため顕在化に時間がかかること、破産を前提にした手口のため被害者の救済が困難なことです。また、購入者に知人を紹介させるスキームもあり、罪の意識から被害を申し出ないケースもあるようです。

これら頻発する悪質な事件を受け、販売預託商法は2022年6月に原則禁止されました。これに類する投資話を持ちかけられても、絶対にお金を出さないようにしてください。被害に遭うと、上述の通りお金を取り戻すことは困難です。

万が一被害に遭ってしまった場合、弁護士や消費者庁の「消費者ホットライン」(局番なし188)などに相談しましょう。