再認識したい健康食育の意義

「健康食育の日」を機に、改めて食事と健康の関係を考えてみたい。従来から「医食同源」という言葉がある。病気を治すのも食事をするのも、生命を養い健康を保つためであり、その本質は同じだと、広辞苑は定義する。英語圏にも“An apple a day keeps the doctor away”(1日1個のリンゴは医者を遠ざける)ということわざがあり、食する事の大切さを説いている。

新鮮な果物や野菜を意識的に摂取することは大切だ。細胞やDNAを損傷しかねない酸化性物質を中和させる抗酸化物質を摂取するには、最適の食べ物といえる。酸化性物質がもたらす損傷を減少させることで、若々しい気分をいつまでも保つことが可能だ。

ついスナックなどを食べたくなったときなど、代わりに好きな果物や野菜に手を伸ばしてみてはどうだろう。必要なエネルギーである活力が増すだけでなく、優れた栄養素が体に浸透する。

一方、今や世界では日本食ブームだ。健康に良いとされる日本独特の食べ物は多い。枝豆や豆腐は欧米でも人気だ。スーパーの店頭には、日本からの輸入品である白菜、ゴボウ、小松菜,大根なども並ぶ。

ただ、納豆だけは栄養価が高いことを知りつつも、遠慮する外国人が多いようだ。ネバネバと糸を引くことやジャコウのようなにおいが駄目だとする人が多い。納豆には、その分量と同じ量の牛肉に匹敵するタンパク質が含まれ、かつコレステロールがない優れた食べ物である。しかし、ダメなものはダメとする人が多いようだ。