2022年7月、楽天証券で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

第1位「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の概要

楽天証券の7月ランキング1位は、「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」だった。同ファンドは、米国を代表する株価指数であるS&P500種株価指数(配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果を目指すインデックスファンドである。6月は2.0%のマイナスリターンとなったが、7月末の基準価額は19,236円と、6月末の18,301円に比べて5.1%上昇した。7月末の純資産残高は1兆3,000億円を超えており、高水準の資金流入が続いている。8月以降も楽天証券のランキング上位に入る可能性は高いだろう。

■eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)  
基準価額 18,301円
信託報酬 0.0968%
純資産残高 1兆2,547.79億円

<騰落率>
1カ月 -2.0%
3カ月 -7.0%
6カ月 -4.7%
1年    11.3%

※6月末時点

全体を見て:海外株式型ファンドが人気

楽天証券では、7月も海外株式型ファンドの人気が高かった。ランキング2位の「楽天・全米株式インデックス・ファンド」は、「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF」を主要対象とし、「CRSP USトータル・マーケット・インデックス(円換算ベース)」に連動する投資成果を目指すインデックスファンドである。「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」は、米国株式市場の大型株から小型株まで投資可能銘柄のほぼ100%をカバーしているので、S&P500種株価指数よりも幅広い銘柄に分散投資できるというメリットがある。6月は2.2%のマイナスリターンだったが、7月末の基準価額は19,808円と、6月末の18,808円に比べて5.3%上昇している。人気が高いファンドなので、8月以降も楽天証券のランキング上位に入る可能性は高いだろう。

■楽天・全米株式インデックス・ファンド  
基準価額 18,808円
信託報酬 0.162%
純資産残高 5,835.54億円

<騰落率>
1カ月 -2.2%
3カ月 -7.9%
6カ月 -6.4%
1年     6.6%

※6月末時点