起業マインドを持つと結果が出せる

私は109で店員をしていた時代、「この業界でいつか社長になる」ということを目標に働いていました。そんなマインドで仕事をしていると、たとえ嫌なことがあってもすべてが勉強に思えます。

私はこれを「起業マインド」と呼んでいます。起業マインドとは自分が社長(または社長になる)のつもりで仕事に取り組むというマインドで、まさにクリエイティブな働き方そのものです。

当時の私は華やかな面に憧れてカリスマ店員を目指したのですが、起業マインドを持っていたことでクレーム対応や在庫管理など、少し「イヤだな」「地味だな」と思うような仕事でも「私は社長になるのだから、華やかではない面も含めてすべてを知っておかなきゃ」「積極的に対応しよう!」という気持ちでトライできたのです。

同じ仕事に就いている人でも、「頑張っても頑張らなくても一緒だし」と、ただなんとなく働いている人と、起業マインドを持っている人とでは、働きぶりが全然違うものになります。もし、私に起業マインドがなければ「イヤだな」「こんな仕事なんて」と思いながら働くことになるので、ネガティブなオーラを発していたでしょう。そして、そんな気持ちで取り組む仕事でいい結果を残せることはありません。そんな人に、重要な仕事が任せられることはないと思います。

実際に、私はこのあと店頭に立つだけでなく、本社で商品の企画やプレスなどもさせてもらえるようになりました。カリスマ店員とは言え店頭に立つアルバイトがこうした本社業務をさせてもらえるのは非常に珍しいことだったのです。もちろん売上で貢献していたということもありますが、トップセールスになれたのも、商品の企画やプレスに携わることができたのも、起業マインドがあったことで結果を残せたからだと思っています。

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一生お金に困らないクリエイティブな働き方

長谷川エレナ朋美著
発行所 廣済堂出版
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