コロナ禍の影響もあり、自身の働き方について見直している人は多いはず。
葉山と箱根を拠点に世界中を旅しながら、好きな仕事をする――多くの人が憧れる“理想の働き方”を体現している、LUMIERE(ルミエール)代表取締役・長谷川エレナ朋美氏は「クリエイティブに働く」ことこそが理想の働き方、ひいては理想の暮らしを叶えるためのカギだと言います。
では、長谷川氏は実際にどんなマインドでどのように行動してきたのでしょうか。その秘訣が『一生お金に困らないクリエイティブな働き方』(廣済堂出版)に綴られています。今回は特別にその一部を公開します(全4回)。
※本稿は長谷川エレナ朋美『一生お金に困らないクリエイティブな働き方』(廣済堂出版)の一部を再編集したものです。
お金の流れに敏感になろう
自分でビジネスをされていればもちろんのこと、あなたが会社員であっても、クリエイティブに働くには、お金の流れに敏感になることが欠かせません。
自分でビジネスをされている方なら、お金がどのように入ってきて、どのように出ていくかといった流れをよく知っていますよね。一方、会社員の方は、会社にどのようにお金が入ってきて、お給料にどう反映されているのかという流れをあまり知らない方も多いのではないでしょうか。これはとてももったいないことです。会社のお金の流れを知ると、会社員の方でも経営者目線を持てるからです。
最初から「私の給料はこれくらいだから」と思いながらイヤイヤ働いているのと、経営者目線を持って働いているのとでは、働き方のクリエイティビティがまったく違います。これが、第2回でもお伝えした「起業マインド」です。私は「起業マインド」を持って働けたからこそ、一ショップ店員ながらもプレスや商品開発に携わることができました。会社のお金の流れを知り、そこに貢献できるようになると、自分のやってみたい仕事にもどんどん携われるようになるのです!
経営者目線に立ち、「この部分を工夫すればお金の流れがもっとよくなるだろう、だからこんなふうに働いてみよう!」と主体的に発想して動くことこそが、まさにクリエイティブな働き方です。
さらに、会社のお金の流れだけでなく、社会全体のお金の動きなども勉強すると、クリエイティビティがますますアップします。世の中のお金の流れや会社の仕組み、税金といったことを勉強すると、視野がどんどん広がります。大きな視点から全体像をつかめるようになると、「ここをこう変えるともっとよくなるはず」とクリエイティブなアイディアがどんどん生まれるのです。
買い物に行ったときも、ただ売られているものの値段を漠然と「高い」「安い」でとらえるのではなく、「なぜこの値段なんだろう?」「この原価はいくらくらいだろう?」「広告費が高いのでは?」などと考えるクセをつけると、大きく違います。
海外では、このような経済の知識を子どものうちから身に着ける教育が行なわれているようですが、今の日本はそうではないので、自ら知ろうとする努力が必要です。逆に言えば、こうしたことを知っているだけでも、同じ会社の同僚に大きく差をつけることができるでしょう。