コロナ禍の影響もあり、自身の働き方について見直している人は多いはず。
葉山と箱根を拠点に世界中を旅しながら、好きな仕事をする――多くの人が憧れる“理想の働き方”を体現している、LUMIERE(ルミエール)代表取締役・長谷川エレナ朋美氏は「クリエイティブに働く」ことこそが理想の働き方、ひいては理想の暮らしを叶えるためのカギだと言います。
では、長谷川氏は実際にどんなマインドでどのように行動してきたのでしょうか。その秘訣が『一生お金に困らないクリエイティブな働き方』(廣済堂出版)に綴られています。今回は特別にその一部を公開します(全4回)。
※本稿は長谷川エレナ朋美『一生お金に困らないクリエイティブな働き方』(廣済堂出版)の一部を再編集したものです。
自分にできることを自分の頭で考えてみる
「クリエイティブに働く」とは、言い換えれば「他人や世間に流されず自分の頭で考え、動き、柔軟に新しいものを生み出す働き方」であると、私は考えています。
このように申し上げると、「私は会社員だから関係なさそう」「私の仕事でクリエイティビティを発揮できる機会なんてないし」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。でも、これは何も起業家やフリーランスの方にかぎった話ではありません。会社員の方も同じです。むしろ、会社員の方こそクリエイティビティがますます必要になるのです。
なぜなら、AIが登場している今、人間ならではの強みは、感情を持つことや表現すること、思考、コミュニケーション力だからです。単純作業はどんどん機械に取って代わられていきますが、新しいものを生み出すことは、やはり人間にしかできません。だから、こうした「人間だからこそできる仕事」を今後は社員全員がすることになるのです。
といっても、難しいことではありません。たとえば一般企業で働いている方でも「私の強みは誰とでもフレンドリーに話せることだから、明るく積極的にお客さまに声をかけるようにしよう」とか「初めての方にとってこの会議室の場所はわかりづらいから、先にわかりやすい行き方をお伝えしておこう」といったことも、とてもクリエイティブです! 柔軟に、新しいものを生み出していますよね。状況に応じてベストな選択を自分の頭で考え、実行する。これぞまさにクリエイティブな働き方です!
いわゆる「人間らしさ」がどんどん重要になってくる時代だからこそ、自分の軸や長所(ときには短所も)をしっかりと把握し、「私はこんな人間です」とわかった上でそれを活かすことが仕事上でも大きな武器になります。
とくに、会社員の方は「おもしろい」「価値がある人材」だと思われて初めて「いる意味のある人」と見なされるようになるでしょう。
こうした時代的な背景も含め、会社員の方でもクリエイティブに働けないと、これからの時代はどんどん淘汰されてしまいかねないのです。漠然と「なんとなく働いている」方は要注意。働き方について見つめ直すときがきていると思います。