「医療費控除」と「セルフメディケーション税制」どっちがお得？

病院などで一定以上の医療費を支払うと「医療費控除」を受けられる場合があります。2017年からは医療費控除の特例として「セルフメディケーション税制」も始まりました。いずれも節税の効果があるため、利用している人も多いでしょう。

ただし医療費控除とセルフメディケーション税制は選択制のため、併用することはできません。私たちはどちらを選べばよいのでしょうか。

1つの基準は10万円です。一般的な医療費控除は支払った医療費が10万円を超えなければ適用がありませんが、セルフメディケーション税制は1万2000円以上なら対象となります。

【「医療費控除」と「セルフメディケーション税制」の所得控除額】

 

そして上記計算式から、医療費が18万8000円を超えるなら医療費控除の方が有利だと分かります。セルフメディケーション税制における控除額の上限は8万8000円と低く、10万円以上の医療費を支払っても8万8000円を超える控除は受けられません。

対して医療費控除は最大200万円まで控除を受けられます。18万8000円以上の医療費を支払えばセルフメディケーション税制以上の控除を受けられるため、医療費控除の方が有利だといえるのです。

【所得控除の計算例】