20代にとってNISAは、もはや預貯金代わり!?

次に、NISA口座を開設した理由。「老後の資金を蓄えるため」が最も多く、「預貯金だけでは貯蓄として不十分だから」「余剰資金の運用のため」といった理由が続きます。年代別だと、40~50代は「老後資金」、20代は「預貯金の代替」、70代は「余剰資金運用」として、NISAやつみたてNISAを利用しています。特徴が表れていて面白いですね。

こうした年代別の特徴は、NISA口座の資金をどこから用立てているのか、そんなアンケート結果からも読み取れます。

 

「毎月の給与」と「預貯金で貯めていた資金」がNISA口座への2大供給源になりますが、年代別に綺麗に逆相関の関係にありますね。前者は若い世代で多く、後者は高齢世代で多い、ということです。

改めて思うのは、「貯蓄から投資へ」のスローガンだけでは不十分なんだろうなぁ~ということです。特に20代の皆さんは、貯蓄としてつみたてNISAを利用する、つまり、「所得から投資を活用した貯蓄(貯蓄=投資)」なんですね。スローガン一つとっても、そんな利用実態(=20代のリアル)を踏まえた、きめ細やかな啓発活動が、さらなる投資普及には必要なのかもしれません。