市場規模2兆円超え! 拡大するリユース市場

質流れとなった品物は質屋の手に渡り、専門業者への売却や店頭販売などを経て、再び新しい持ち主へと渡っていきます。このように中古品が新たな持ち主へ渡る一連の取引で形成される市場をリユース市場といい、近年大きく成長してきました。

中古・リユースビジネスの専門誌「リサイクル通信」が調査したところ、リユース市場は2020年まで11年連続で拡大し、市場規模はおよそ2.4兆円となったようです。特にフリマアプリなどが含まれる「C to C(インターネット)」市場が最も大きく、全体の43%を占めました。

【リユース市場の市場規模(2020年)】
・全体:2兆4169億円
・内、C to C(インターネット):1兆583億円
・内、B to C(店頭):8862億円
・内、B to C(インターネット):4326億円

出所:リサイクル通信 リユース業界の市場規模推計2021(2020年版)

同調査では2025年にリユース市場の規模が3.5兆円にまで拡大するという予測も示されました。これは1年あたり約7.8%もの成長を果たす計算です。リユース市場は今後も拡大に期待していいのかもしれません。

執筆/若山卓也(わかやまFPサービス)

証券会社で個人向け営業を経験し、その後ファイナンシャルプランナーとして独立。金融商品仲介業(IFA)および保険募集人に登録し、金融商品の販売も行う。2017年から金融系ライターとして活動。AFP、証券外務員一種、プライベートバンキング・コーディネーター。