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7月8日は「質屋の日」です。全国質屋組合連合会が「しち(7)や(8)」の語呂合わせで定めました。質屋は鎌倉時代からあったとされ、世界を見渡すともっと古い時代から同じような商取引があったようです。質屋は人類最古の金融サービスといえるかもしれません。

ところで「質屋で借りたお金は返さなくてよい」と聞いたことはありませんか? 不思議に思えるかもしれませんが、これは事実です。なぜそうなるのか、質屋の仕組みを押さえましょう。

どうして返済不要? 質屋の仕組み

質屋は品物を預け入れ、それを担保にお金を借りるサービスをいいます。期限内に利息を含めてお金を返済すれば預け入れた品物が返ってくる、というのが質屋の基本的な概要です。ここまでは銀行などから受ける担保付き融資と大きな違いはありません。

質屋が他の金融機関と大きく異なるのは、必ずしも借りたお金を返済する必要はないという点です。期限内に返済しない場合、預け入れた品物の所有権が質屋に移り、品物は返ってきません。これを「質流れ」といい、質屋が持つユニークな仕組みです。利用者から見ると、質流れは実質的に品物を質屋に売り渡したことに他なりません。

これらから、質屋はローンとリサイクルショップの中間的なサービスといえるでしょう。ローンは必ず返済する必要があり、リサイクルショップで買い取ってもらった品物は原則返ってきません。質屋はその両面を持ち合わせており、借り手がどちらか一方を選択できるのです。