身元保証事業を利用する際の注意点

身元保証事業というのは、これまで家族・親族が提供してきた支援を、有償で引き受けるものです。家族・親族がいたとしても遠方に住んでいて頼れないことや、他人にお金を払ってサービスを受ける方が気楽という人も増えてきています。

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一方で、家族・親族がしてくれるようなことを契約にし、その対価を払い、満足のいくように利用するのは決して簡単なことではありません。その難しさは以下のようなものです。

サービス内容の複雑さ

サービス内容全体としては事業者ごとに大きな差はありません。ただし、サービスをどのようにパッケージ化するかは事業者ごとに違っています。例えば「身元保証サービス」というカテゴリーが含むサービスの範囲は、入院や入所の際の身元保証人としての働きだけを含んでいる場合、生活支援も含んでいる場合、さらに金銭管理や支払い代行も含んでいる場合があります。

また、課金の方式も事業者によって異なります(月額か一括かなど)。各事業者は利用者に分かりやすいように、また支払いがしやすいように独自の工夫をしているのですが、利用者にとっては事業者の比較検討がしにくいことや、結局全体でいくらかかるかの見通しが立ちにくいことになってしまうのです。