企業の調査は決算報告書や四季報も活用!

特に個別株に投資する人は、企業を自身で調査する際、まず参照すべきは次のようなものがあげられる。

(1)決算報告書
(2)会社四季報

まず、(1)の決算報告書。これは企業が直近の事業の概況や経営成績を記載する資料で、業績の判断や今後の動向などの分析に利用できる。

上場企業は決算報告書を開示することが金融商取引法によって義務づけられており、虚偽の報告は法律で禁止されているため信頼性も高いといえる。金融庁が運営する「EDINET」で誰でも閲覧できるほか、各企業の公式サイトでも決算情報は公開されている。

ただし、独特な形式で記載されるため、初心者ではなかなか読み解けないこともあるだろう。企業によっては用意していないケースもあるが、もしあれば、決算説明会用のプレゼンテーション資料などもチェックしておきたい。

プレゼン資料は個人投資家をはじめとする株主向けに作成されることも多く、企業の業績や今後の方針がグラフや図解などで説明されている。初心者にもわかりやすい見せ方となっているため、ぜひ活用したいところだ。

(2)の会社四季報とは、東洋経済新報社が年4回発行しているハンドブック。四季報では証券取引所に上場している全企業について、業種や資本金といった財務情報、PER(株価収益率)などの株価指数が確認できる。同業種内での企業間比較なども容易だ。