当たりくじ付きアイスがなかなか当たらない理由

ブラックモンブランはいわゆる当たりくじ付きのアイスで、当たるとデジタルギフトや新しいアイスに交換できます。子どものときに当たりくじ付きアイスが好きだった方も多いのではないでしょうか。

ところで皆さんはアイスのくじに当たったことはありますか? もしかすると一度も当たったことがないという方もいるかもしれません。なかなか当たらないからこそ面白いのでしょうが、外れるとやはり悔しいですよね。当たりくじ付きアイスの当選確率は実際どれくらいなのでしょうか。

当たりくじ付きアイスの当選確率を探るヒントは「景品表示法(不当景品類及び不当表示防止法)」です。消費者を保護する法律の1つで、顧客が不当に惑わされないよう提供できる景品が規制されています。主なものを以下にまとめました。

【景品表示法の主な景品の規制】

出所:消費者庁 景品規制の概要

景品表示法上、当たりくじ付きアイスは「一般懸賞」に相当すると思われます。従って100円のアイスには最大2000円相当の景品(当たり)しか付けられず、その総額は売り上げ全体の2%までしか付けられません。

つまり金額だけで単純に考えたとき、当たりくじ付きアイスの当選確率は最大でも2%ということです。これは10回連続でくじを引いても8割以上の確率で1回も当たりません。35回連続して引いてやっと1回以上当たる確率が50%を超えます。これではなかなか当たらないのも無理はありませんね。

ここで示した当選確率2%は法律上の上限のため実際にはさらに低いケースもあるでしょう。アイスの当たりくじには甘くない現実があるようです。