4月も半ばのこの季節、新入社員をはじめとした20代の皆さまにライフプランニングの話をする、そんな機会が少なからずあります。コロナ禍ですから、オンライン研修、動画配信やウェビナーというカタチが多いわけですが、それでも最近は、直接お会いしてお話しさせていただくケースも増えてきました。
その際、いつも私が心がけているのは、参加者や視聴者の皆さまにライフプランニングを自分事(じぶんごと)として考えてもらうこと。前回※1は、そのための格好の題材として「教育費」のことをお話ししました。
※1 前回記事『教育費は1人約1000万円…「お金がかかるから子は持たない」と思う人が見落としている“視点”』
今回は、人生の3大支出の次男坊、「住宅購入費」のことを考えてみたいと思います。でも、今、20代の皆さんの立場からすると、自分で家を買うなんて、リアルに想像できないかもしれませんね。住宅を購入される方の平均年齢は40歳前後ですから、それも無理のないことでしょう。
【ご参考】住宅購入の平均年齢(全国)※2
・注文住宅 43.4歳
・土地付注文住宅 37.6歳
・建売住宅 39.3歳
・マンション 42.8歳
・中古戸建 42.5歳
・中古マンション 42.4歳
※2 出所:住宅金融支援機構「2020年度 フラット35利用者調査」
ですから今回は、家を買うときのことも含めて、お金を借りるときの話をさせてもらいます。この4月から成人年齢が20歳から18歳に引き下がりました。成人になると、親の同意がなくてもお金を借りることができるようになりますから、成人のたしなみとして、お金を借りるときの注意点を一緒に確認していきましょう。