5種のクラウドファンディングを整理
ソーシャルレンディングは「クラウドファンディング」の一形態です。クラウド(Crowd)は群衆、ファンディング(Funding)は資金調達という意味があり、主にインターネットを通じ不特定多数から資金を集めることをクラウドファンディングといいます。私たち(出資側)から見ればインターネットを介し少額で出資できる方法と言い換えられるでしょう。
クラウドファンディングは大きく5つのタイプに分かれます。少しややこしいですが出資の見返りに注目すると整理しやすいかもしれません。
【クラウドファンディング5種の概要】
「寄付型」は主に復興支援など公益性の高い事業の資金調達に用いられます。出資の見返りは基本的にありません。純粋な支援に近いでしょう。
「購入型」は商品(サービス)の開発に用いられるケースが一般的です。事業者は調達した資金で開発を行い、出資者はその新商品を対価として受け取ります。
「貸付型(ソーシャルレンディング)」や「不動産投資型」、「株式型」はより投資に近いクラウドファンディングです。それぞれの投資対象に応じた利益を得られるでしょう。もちろんいずれも元本保証ではないため注意が必要です。
執筆/若山卓也(わかやまFPサービス)
証券会社で個人向け営業を経験し、その後ファイナンシャルプランナーとして独立。金融商品仲介業(IFA)および保険募集人に登録し、金融商品の販売も行う。2017年から金融系ライターとして活動。AFP、証券外務員一種、プライベートバンキング・コーディネーター。