2022年5月、auカブコム証券で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。
第1位「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の概要
auカブコム証券の5月ランキング1位は、「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」だった。同ファンドは、米国を代表する株価指数であるS&P500種株価指数(配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果を目指すインデックスファンドである。4月は4.2%のマイナスリターンとなり、5月末の基準価額も18,669円と、4月末の18,851円に比べて約1%の下落となった。S&P500種株価指数は5月20日に3,810.32ポイントまで下落して年初来安値を更新したが、月末にかけて上昇した。米国株式市場は不安定な状態が続いているが、同ファンドの純資産残高は5月末時点で1兆2,208.56億円となっており、高水準の資金流入が続いている。6月以降もauカブコム証券のランキング上位に入る可能性は高いだろう。
■eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
基準価額 18,851円
信託報酬 0.0968%
純資産残高 11,600.12億円
<騰落率>
1カ月 -4.2%
3カ月 5.7%
6カ月 3.8%
1年 18.9%
※4月末時点
全体を見て:米国株を対象にしたファンドが人気
auカブコム証券では外国株、とくに米国株を対象にしたファンドの人気が高かった。ランキング5位の「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」は、マイクロソフトやアルファベット、アマゾン・ドット・コムなど米国の成長株に投資するアクティブファンドである。ウクライナ情勢の緊迫化や米金利上昇によって、米国の成長株は売りが優勢になっている。ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は、5月20日に11,035.69ポイントまで下落。2021年11月の高値16,212.23ポイントから約32%下落して「弱気相場」入りとなっている。同ファンドの純資産残高は1兆7,000億円を超え、国内公募追加型株式投資信託(ETF除く)の中で最大だが、6月以降も高水準の資金流入が続くかどうかに注目している。
■アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型
基準価額 10,555円
信託報酬 1.727%(年率・税込)
純資産残高 1兆7,452.96億円
<騰落率>
1カ月 -6.8%
3カ月 -0.6%
6カ月 -6.8%
1年 6.9%
※4月末時点