あなたが初めて資産運用をするとした場合、誰に相談しますか?恐らく銀行や証券会社などの金融機関窓口と言う方が結構多いのではないかと思います。もちろん、インターネットの証券会社を利用する人たちの中には、誰にも相談せず、自分自身である程度、資産運用について勉強してから判断する人もいるでしょう。そういう人は、失敗してもそこから何かを学び、次の投資に活かせたりしますからあまり問題はなさそうです。

投資初心者が陥りやすい利益相反の罠

ただ注意しなければいけないのは、これまで資産運用には興味を持っていなかったのに、周りの人が始めたからという理由で、自分も何か始めなければと思うようになり、とりあえず金融機関の門をくぐったという人です。この手の人は、金融機関の側からすれば「絶好の獲物」に見られている可能性が高いからです。

では、金融機関の獲物にならないようにするためには、どうしたら良いのでしょうか。そこで今回のテーマである「利益相反」について考えてもらいたいのです。
利益相反の意味をウィキペディアで引くと、次のように書かれています。「信任を得て職務を行う地位にある人物(政治家、企業経営者、弁護士、医療関係者、研究者など)が立場上追求すべき利益・目的(利害関心)と、その人物が他にも有している立場や個人としての利益(利害関心)とが、競合ないしは相反している状態」。

簡単に言えば、そうすることが相手のためになるというふりをしながら、実は自分の利益のために動くと、それは利益相反になります。