保険を解約するのは本当におトク?

さて、両親にアドバイスするうち、「自分も無駄に払っている固定費がある」と、気づいた鳴海。お金回りを見直そうと思ったらまず固定費から、というのは基本だ。ナスダくんにも保険の見直しを提案された鳴海は証書を見直してみる。すると、死亡保障の厚い養老保険に加入していることがわかった。「独身の自分には必要ないのでは?」と鳴海は解約をしたいと考える。

ちなみにこの時、鳴海は「医療保険はさすがにいる(必要)だろ」と言うのだが、実は日本は高額医療費補助の制度が手厚いため、必ずしも民間の医療保険が必要というわけでもない。このへんも、条件や掛金をしっかりと見直してみたいところだ。

単行本には収録されていないが、現在ネットで公開されている最新フェーズでは、鳴海はいよいよ保険外交員の元カレに保険解約を申し込む。もともと元カレへの付き合いで入った保険。バッサリ切り捨ててよし!と判断したのだ。しかし、「本当にそれでいいのか」と検討を促される。実は鳴海が若い頃に加入した養老保険は、今の保険と違って条件がよく、掛金よりも満期の受取額が少しだけ増えるものだったのだ。

このへんもよくリサーチしていて面白い。保険の見直しはブームだが、解約返戻金が元金を割ってしまうのに、その後の老後保障や死亡保障などがゼロになってしまい、結局ソンするというケースもある。乗り換えはリスクやコスト面でのメリットを十分考えて、検討することが大切だ。