公務員ってどんな人?
公務員とは国や地方自治体、国際機関等に勤務し、社会の土台を作る公共サービスを仕事とする人のことを言います。日本では約333万人が公務員として働いています。その内訳は地方公務員が約274万人、国家公務員が約59万人となっています(※1)
公務員と言えば一日8時間働いて、残業も少なく、リストラもない。収入は高くて老後は退職金で悠々自適……そこまでではなくとも、やはり公務員は優遇されていると考えている方は多いかもしれません。
ひとことで公務員と言っても、大きくは国家公務員と地方公務員に分かれています。
国家公務員は、大臣や国会議員、裁判官・裁判所職員、防衛省職員などの特別職と行政職や外交官、税務署職員などの一般職に分かれ、約59万人が勤務しています。一方、地方公務員は役所で働く職員の他、学校などの教育関連施設、警察、消防などで働く人が約274万人います。同じ公務員・同じ所属であったとしても、その職務は多岐にわたり一言で公務員と言っても様々な働き方があります。
公務員の働き方は国のロールモデルともいえるため福利厚生や休暇が充実していたり、育児休業や介護休業などが比較的取りやすかったりと、ライクワークバランスを重視しながら長く働き続けることができるともいえます。
離職率も地方公務員で1%程度・国家公務員でも5%と低く、長期的に働いている人が多いということが分かります。そのためライフプランは立てやすいものの、離転職が少ないために退職後や老後のことをイメージする機会が少ないともいえるかもしれません。そんな公務員の退職金や年金制度について確認していきましょう。