2022年3月、三菱UFJ銀行で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

第1位「eMAXIS 日経225インデックス」の概要 

三菱UFJ銀行の3月ランキング1位は、「eMAXIS 日経225インデックス」だった。同ファンドは、日経平均株価(日経225)に連動する投資成果を目指すインデックスファンドである。2月は1.7%のマイナスリターンとなった。米長期金利上昇やウクライナ情勢の緊迫化によって、投資家のリスク回避姿勢が強まったからだ。そして、日経平均株価は3月9日に24,681.74円まで下落し、昨年来安値を更新している。しかし、日経平均株価に連動する投資成果を目指すインデックスファンドは、株価が下落する局面で買いが増える傾向にある。三菱UFJ銀行でも、株価が下落したときに買いを入れた顧客が多かったと考えられる。3月中旬以降、日経平均株価は戻り歩調にあるが、株価が下落する局面では同ファンドに買いが入る可能性が高いだろう。

■eMAXIS 日経225インデックス
基準価額 30,847円
信託報酬 0.44%(年率・税込)
純資産残高 437.22億円

<騰落率>
1カ月 -1.7%
3カ月 -4.6%
6カ月 -5.0%
1年       -7.4%

※2月末時点

全体を見て:さまざまな投資対象が上位にランクインしている

三菱UFJ銀行では、海外株式型ファンドなど1つに偏るのではなく、国内株式や海外債券、バランスファンドなど、さまざまな投資対象が上位にランクインしている。6位の「ピクテ・マルチアセット・アロケーション・ファンド」は、伝統的な債券や株式だけでなく、オルタナティブ戦略など幅広い資産に投資。マーケット環境に応じて資産配分を機動的に見直し、資産の安定的な成長を目指す。2月は0.97%のマイナスリターンとなったが、3月は1.3%のプラスリターンとなった。米長期金利上昇やウクライナ情勢の緊迫化によって株式市場は不安定な状態が続いているが、幅広い資産に分散投資する同ファンドは、下落リスクを抑えた運用が可能だ。4月以降も三菱UFJ銀行のランキング上位に入るかどうかに注目している。

■ピクテ・マルチアセット・アロケーション・ファンド
基準価額 11,881円
純資産残高 2,796億円

<騰落率> 
1カ月 -0.97%
3カ月 -3.87%
6カ月 -4.29%
1年       -1.74%

※2月末時点