2022年3月第4週、大和証券で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

第1位「iFreeレバレッジ NASDAQ100」の概要 

大和証券の3月第4週ランキング1位は、「iFreeレバレッジNASDAQ100」だった。同ファンドは、日々の基準価額の値動きが米国のNASDAQ100指数の値動きの2倍程度を目指して運用をおこなうブル型ファンドである。NASDAQ 100指数は、ナスダック市場に上場している時価総額上位100社の株式で構成される株価指数である。1985年1月31日以降継続して算出されており、現在の指数は算出開始時の値を125として計算している。採用銘柄の定期的な入替えは毎年12月に行なわれていて、それ以外に臨時で入替えが行われる。NASDAQ100指数は2022年になってから、上値の重い展開になった。米国の長期金利が上昇していることや、ウクライナ情勢の緊迫化によって投資家のリスク回避姿勢が強まったからだ。しかし、3月は押し目買いが入り、NASDAQ100指数は上昇。同ファンドの3月末の基準価額も34,576円となり、2月末の30,861円と比べて約12%の上昇となった。「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year2021」でも5位にランクインしていて、個人投資家の人気も高いので、4月以降も大和証券のランキング上位に入る可能性は高いだろう。

■iFreeレバレッジ NASDAQ100
基準価額 30,861円
信託報酬 0.99%(年率・税込)
純資産残高 1,588億円

<騰落率>
1カ月   -4.6%
3カ月 -26.8%
6カ月 -19.8%
1年      15.8%
※2月末時点

全体を見て:リート型ファンドが人気

大和証券の3月第4週ランキングでは、リート型ファンドが3つランクインしている。3位の「ダイワ米国リート・プラス(毎月分配型)為替ヘッジなし」は、米国リートと米ドル建てのバンクローン等に投資するファンドである。バンクローンとは、銀行などの金融機関が企業向けに行う融資で、一般的な債券と同じように、流通市場で取引されている。主に投資適格未満(BB格以下)の信用力が低い企業に対して行われるローンだが、担保などが付されており、通常の債券に比べて弁済順位が高くなっている点が特徴だ。日本においてはバンクローンになじみがないが、シティバンクやJPモルガン・チェース銀行、デルタ航空など、世界的な銀行や企業も利用している。同ファンドの基準価額は、2月に1.5%のマイナスとなったが、3月は約10%のプラスとなった。同ファンドの最終利回りは5.8%と高く、インカムゲイン狙いの投資家に適したファンドなので、4月以降も大和証券のランキング上位に入る可能性は高いだろう。

■ダイワ米国リート・プラス(毎月分配型)為替ヘッジなし
基準価額 9,234円
信託報酬 1.243%(年率・税込)
純資産残高 615億円

<騰落率>
1カ月 -2.0%
3カ月 -4.1%
6カ月     1.6%
1年       28.1%

※2月末時点