2022年3月、SBI証券で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

第1位「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」の概要

SBI証券の4月販売金額ランキング1位は、「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」だった。同ファンドは、「バンガード・S&P500ETF」を通じ、米国を代表する株価指数であるS&P500種株価指数(円換算ベース)に連動する投資成果を目指すインデックスファンドである。2月はロシアのウクライナ侵攻によって上値の重い展開となり、月間で0.88%のマイナスとなった。ただ、3月になると原油価格が下がったことや、押し目買いによってS&P500種株価指数は上昇。3月は4,530.41ポイントで取引を終了し、月間で3.5%の上昇となった。同ファンドの3月末の純資産残高は5,000億円を超えており、4月も高水準の資金流入が続く可能性は高いだろう。

■SBI・V・S&P500インデックス・ファンド 

基準価額 16,212円
信託報酬 0.0938%
純資産残高 4,675.08億円

<騰落率>
1カ月 -0.88%
3カ月 -4.07%
6カ月    2.29%
1年        25.71%

※2月末時点

全体を見て:国際株式型ファンドが人気

SBI証券では、3月も国際株式型ファンドの人気が高かった。上位10ファンド中、7本が国際株式型ファンドとなっている。3位の「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」は、「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)」に連動する投資成果を目指すインデックスファンドである。このファンド1本で先進国・地域23カ国、新興国・地域27カ国に分散投資できる。「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2021」で第1位となっており、個人投資家の人気も高い。2月はロシアのウクライナ侵攻によって上値の重い展開になったものの、3月の基準価額は上昇。3月末時点の基準価額は17,283円となり、2月末に比べて9.5%上昇した。株式市場は値動きの荒い展開となっているが、4月以降も同ファンドがSBI証券のランキング上位に入るかどうかに注目だ。

■eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)  

基準価額 15,771円
信託報酬 0.1144%
純資産残高 4,203.3億円

<騰落率>
1カ月 -0.8%
3カ月 -3.6%
6カ月 -0.3%
1年      16.1%

※2月末時点