2022年2月、広島銀行で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。
第1位「インデックスファンド225」の概況
広島銀行の2月販売件数ランキング1位は、「インデックスファンド225」だった。同ファンドは、日経平均株価(日経225)に連動する投資成果を目指すインデックスファンドである。2月の日経平均株価は約1.8%下落した。FRB(米連邦準備制度理事会)による利上げ観測が高まったことや、ウクライナ情勢の緊迫化によって投資家のリスク回避姿勢が強まったからだ。24日には25,775.64円まで下落し、昨年来安値を更新している。ただ、日経平均株価に連動するインデックスファンドは、株価が下落する局面で買いが増える傾向にある。3月以降も日経平均株価は軟調な展開が続いているものの、株価が下落する局面では同ファンドに買いを入れる顧客が多いだろう。
■インデックスファンド225
基準価額 7,328円
信託報酬 0.572%(税込)
純資産残高 2,079.41億円
<騰落率>
1カ月 -1.74%
3カ月 -4.57%
6カ月 -5.04%
1年 -7.47%
※2月末時点
全体を見て:バランスファンドの人気が高い
広島銀行では、バランスファンドの人気も高かった。3位の「みらいのサイフ(アドバンスコース)」は、日本を含む世界の株式、債券、金に投資するバランスファンドである。アドバンスコースでは、金(ゴールド)を純資産残高の10%程度組み入れるのが特徴である。ただ、インフレ懸念による各国の長期金利上昇や、ウクライナ情勢の緊迫化によって株式や債券が売られる状況になっている。同ファンドは2021年12月28日に新規設定されたファンドで、2月末時点における設定来騰落率は6.11%のマイナスとなっているが、3月以降も広島銀行のランキング上位に入るかどうかに注目している。
■みらいのサイフ(アドバンスコース)
基準価額 9,389円
信託報酬 0.979%(税込)
純資産残高 9.99億円
<騰落率>
1カ月 -0.55%
設定来 -6.11%(2021年12月~)
※2月末時点