投資信託全体の騰落率1位は「SBI日本株3.8ベア」(21.62%)
2022年1月の騰落率1位は、昨年12月と同じ「SBI日本株3.8ベア」だった。同ファンドは株価指数先物を積極的に活用し、日々の基準価格の値動きが国内株式市場全体の値動きの概ね3.8倍程度逆となる投資成果を目指して運用を行うベア型ファンドである。1月の日経平均株価は、5日に29,388.16円の高値をつけたが、その後は米金融政策正常化の前倒し観測から投資家のリスク回避姿勢が強まり下落。27日には26,044.52円の安値をつけ、26,000円割れ目前の水準まで低下した。月間では6.2%安となり、コロナショックで大幅に株価が下落した2020年3月の10.5%安以来の下落率となった。SBI日本株3.8ベアは国内株式市場が下落するほど利益が大きくなるので、1月のリターンは21.6%と高かった。ただ、6カ月ではマイナス16.2%、1年ではマイナス28.8%と大きなマイナスになっている。ベア型ファンドは株価が短期で急落する局面では利益になるが、長期的には損失になる可能性が高い。あくまでも短期的な値幅取りの金融商品として利用するべきだ。