複合資産(バランス型)の12月リターン1位は「オーストラリア高利回り3資産バランス(年2回決算型)」(6.66%)
複合資産(バランス型)の12月リターン1位は「オーストラリア高利回り3資産バランス(年2回決算型)」の6.7%だった。同ファンドは、オーストラリアの債券と株式、REIT(不動産投資信託)に投資するバランスファンドである。12月は、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」への懸念が後退し、オーストラリアの株式市場やREIT市場が上昇したことから、同ファンドのリターンが高くなった。
複合資産は8カ月連続で資金流入超
複合資産(バランス型)には12月に約680億円の資金が流入し、8ヶ月連続の資金流入超となった。12月の流入額は、直近12カ月で最大となっている。資金流入額が最も多かったのは「投資のソムリエ」の約100億円で、同ファンドの12月末時点における純資産残高は6,480億円と、バランスファンドの中で最大となっている。2021年12月は国内債券を除くすべてのカテゴリーがプラスリターンになったので、バランスファンドの多くが好調なパフォーマンスになった。米国を中心にインフレ懸念による長期金利上昇によって、株式市場は不安定な状態になっている。幅広い資産に分散投資しているバランスファンドの方が株式ファンドよりも高いリターンになる可能性があり、2022年1月以降も資金流入が続くかどうかに注目している。