2021年12月、関西みらい銀行で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

第1位「ダイワJ-REITオープン」の概況

関西みらい銀行の12月ランキング1位は、「ダイワJ-REITオープン」だった。同ファンドは、国内のREIT(不動産投資信託)に投資し、東京証券取引所が算出・公表している「東証REIT指数(配当込み)」に連動する投資成果を目指すインデックスファンドである。11月末時点における騰落率は、以下の通り。

1カ月 -4.2%
3カ月 -6.2%
6カ月 -2.2%
1年     21.9%

11月は、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の感染が拡大し、投資家のリスク回避姿勢が強まった。しかし、12月に入ってオミクロン株の重症化率が低いと報道されたことや、治療薬の承認が各国で進んだことから過度な懸念が後退。12月の同ファンドの騰落率は3.4%の上昇となった。そして、12月には約26億円の資金流入があり、純資産残高は4,000億円を超えた。国内のREITを対象にしたファンドでは最大規模を誇っており、2022年になっても純資産残高が増えるのかどうかに注目している。

全体を見て:REITファンドが人気

関西みらい銀行の12月ランキング上位には、REIT型ファンドが多い。4位の「ニッセイ世界リートオープン(毎月決算型)」は、日本を除く世界の金融商品取引所に上場しているREIT(不動産投資信託)に投資するREIT型ファンド。11月末時点における国・地域別組入比率は以下の通り。

1.米国 73.8%
2.オーストラリア 6.9%
3.カナダ 5.5%
4.フランス 5.3%
5.スペイン 2.2%

そして、11月末時点における騰落率は以下のようになっている。

1カ月 -3.6%
3カ月  2.5%
6カ月  8.1%
1年    32.8%

11月は、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の感染拡大によってマイナスとなったものの、国内REITよりも高いリターンをだしている。組入銘柄の平均配当利回りが4.78%と高く、毎月分配型ファンドとして投資家のニーズも高い。2022年1月以降も、同ファンドが関西みらい銀行のランキング上位に入るかどうかに注目している。