公募株式投資信託(ETFを除く)は13カ月連続で流入超過

 

純資産総額 87,593,958百万円(+2,463,397百万円)
ファンド数 5615本(+1)

海外株式型ファンドなどに資金流入が続いたことから、2021年12月は1兆2343億円の純資金流入となり、13ヶ月連続で流入超過となった。この記録は、2017年11月から2018年11月までの連続記録に並んだ。先進国を中心とする海外株式型へ1兆円を超える資金が流入したほか、バランス型や国内債券型への資金流入も増えた。また、純資産総額は2兆4634億円増え、87兆5940億円と2カ月ぶりに過去最高値を更新している。

資金流入額トップは「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」

2021年12月の資金流入額トップは、「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」の1498億円だった。2021年の1年間で見ても9393億円と1兆円近い資金が流れ込み、2位に大差をつけてのトップとなっている。そして、12月末時点における純資産総額は1兆7368億円と、国内公募の追加型株式投資信託(ETF除く)の中で最大となっているのだ。同ファンドは、マイクロソフトやアマゾン・ドット・コムなど米国の成長株に投資するアクティブファンドで、基準価額の水準に応じて毎月支払う分配金額をあらかじめ決めている「予想分配金提示型ファンド」である。2021年は3300円の分配金が支払われた。分配金の支払いルールに沿って、月200~300円が支払われたのだ。元本を大きく取り崩すことなく安定的に分配金が支払われているので、同ファンドの人気は高まっている。2022年も高水準の資金流入が続き、2位以下を引き離すのかどうかに注目だ。