日本銀行が12月20日に発表した「資金循環統計(速報)」によると、2021年9月末時点における個人金融資産の総額が1999兆8000億円になり、2000兆円の目前に迫りました。このペースだと、来年3月に発表される2021年12月末の数字は2000兆円に乗せるのが、ほぼ確実と思われます。

個人金融資産の増加ペースは加速

これまでの個人金融資産総額の推移を見ると、20年前の2001年9月末時点で1370兆3868億円でした。以来、ほとんどの期で前期比プラスが続いていますが、特に1900兆円に乗せてからの増加ペースが速まりました。

出所:日本銀行

ちなみに1700兆円に乗せたのが2013年12月、1800兆円は2017年6月ですから、この間3年6カ月かかっており、そこから1900兆円に乗せたのが2020年12月となるので同じく3年6カ月を要しています。このペースで行くと、1900兆円から2000兆円になるまで1年3カ月程度でクリアしそうです。