4社共通の傾向:外国株式のインデックスファンドが人気

ネット証券の12月ランキング上位には、外国株式を対象にしたインデックスファンドが多い。とくに米国を代表する株価指数であるS&P500種株価指数や全世界の株式を対象にしたインデックスファンドが人気だ。「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」は、「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)」に連動する投資成果を目指すインデックスファンドである。同指数は23の先進国市場と、27の新興国市場の約3,000銘柄に投資し、世界の投資可能な市場の約85%をカバーしている。

ネット証券における「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」のランキングは、以下の通り。

SBI証券  3位
楽天証券 3位
auカブコム証券 4位

「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」は、S&P500種株価指数よりも幅広い銘柄に分散投資できるので、リスクを抑えた運用が可能だ。そして、2022年1月4日に同ファンドの純資産残高は4,000億円を突破した。2021年10月14日に3,000億円を突破してから、わずか3カ月余りで1,000億円の残高を積み増ししたのだ。ネット証券の人気も高く、今後もどれだけ純資産残高を増やしていくのかどうかに注目だ。

全体を見て:「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」が人気

三菱UFJ国際投信が運用する「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」が人気だ。同ファンドの各ネット証券における順位は、以下の通り。

SBI証券 2位
楽天証券  1位
auカブコム証券 1位
マネックス証券 1位

2021年のS&P500種株価指数は27%上昇し、過去最高値を70回更新した。産業別では、エネルギーやIT(情報技術)、金融の上昇が目立ち、相場をけん引した。「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」には年間で5,154億円の資金流入があり、これは国内公募の追加型株式投資信託の中で2番目の大きさとなっている。1月6日時点の同ファンドの純資産残高は9,619.63億円となっており、2022年度中に1兆円の大台を突破するかどうかに注目だ。