ビットコインやイーサリアムなど暗号資産取引が2020年後半から現在にかけて急拡大しています。第一生命経済研究所が12月10日に発表したレポート、「暗号資産『取引所仮想通貨』の衝撃」(柏村祐主席研究員)によると、2014年1月時点における暗号資産全体の時価総額は約1兆円だったのが、2021年12月上旬には250兆円になった、ということです。

わずか8年弱で市場規模が250倍にもなる資産など、そうそうありません。

騰落を繰り返すビットコインは2020年後半から、さらに急拡大

たとえばビットコインの価格を見てみましょう。2016年くらいまでさかのぼると、その価格は1ビットコイン(BTC)=5~9万円で推移していました。それが2017年12月にかけて226万円くらいまで上昇。その後、価格は急落して2018年12月には1BTC=35万円前後まで低迷しました。

ここで大やけどを負い、撤退を余儀なくされた個人投資家も大勢いたと思われます。ですが、2020年後半あたりから再びビットコインの価格が上昇し始めました。2021年4月にかけて1BTC=690万円台まで値上がりした後、5月には307万円まで調整。しばらくもみ合った後、7月から再び騰勢を強めて、11月には775万円の高値を付けました。そして今は500万円台の前半で調整している最中です。