コロナ禍でも確定拠出年金の運用は絶好調!
実は、確定拠出年金(DC)で自ら商品を選び、個人年金保険の人気商品以上の年利回り、例えば、1%以上で運用されている方は大勢いらっしゃいます。具体的には、2021年3月末時点で、企業型DCの利用者のうち3人に2人は、利用開始以来の年利回りが1%以上なのです※。平均を取ると年利回りは5.1%、さらに、半数以上の利用者が3%以上の年利回りで運用しているのです。おそらく、個人型のiDeCoでも運用状況はそんなに変わらないはずです。
※ 出所:格付投資情報センター「年金情報 No.865(2021.7.5)」
もちろん、2020年度はコロナショック後の相場急騰という出来過ぎの1年で、これが今後もずっと続くとは限りません(もっと正確に申し上げると、続くかもしれませんし、続かないかもしれません)。でも、利回りという面から考えると、個人年金保険は今回のような相場急騰には追随することができない、そんな商品性もご理解いただけるかと思います。さらには、個人年金保険ではインフレには対応できない、そんなことも感じていただけるのではないでしょうか。
失われた30年と揶揄され、デフレが常態化した日本ではありますが、老後資金準備という長い時間軸では、購買力を維持するためのインフレ対応も大切になるはずです。iDeCoで運用する意義にはインフレ対応という側面もあることは、口を酸っぱくして申し上げたいと思います。