農業に従事する人向けの農業者年金

会社を退職されてからは国民年金のみ、このままでは将来の保障面で不安ですね。

農業に従事する方(農業経営者やその配偶者)に向けて、国民年金の上乗せとなる「農業者年金」があり、任意に加入することができます。積立方式・確定拠出型の年金で、その対象は、農業に従事(年間60日以上)する国民年金第1号被保険者(20歳以上60歳未満)ですが、2022年5月以降は、60歳以上65歳未満の任意加入被保険者も対象となります。保険料は月額2万円~6万7000円までの間で、1000円単位で設定することができます。掛けた保険料が多ければ多いほど、将来受け取れる年金額が多くなります。

原則65歳(65歳前の繰上げ受給が可能で、2022年4月より65歳以上75歳未満での受給開始も可能)から農業者老齢年金を終身で受給することができます。また、加入者・受給者が80歳前に亡くなった場合には、80歳までに受けられるはずだった農業者老齢年金を元に計算された死亡一時金が遺族に支給されます。

ただし、農業者年金の加入に当たって、国民年金制度の付加保険料※2を納めることが条件となっています。

※2 国民年金保険料(2021年度:月額16,610円)に上乗せして納める保険料(月額400円)で、納めると、将来付加年金(付加保険料1月納付につき年間200円)を受けられることになります。