ポートフォリオを組んで分散投資
現状の企業型DC内の商品を選んだ理由について、企業型DCの加入前にいくつかに分散するといいと説明があったので、よく分からないまま適当に5銘柄ほど選んだとのこと。しかし、それはよくありません。ご自身のリスク許容度に応じた、商品選びと組み合わせ方が大切です。
投資にリスクは付きものです。ここで言うリスクは一般的なイメージとは少し異なります。投資においてリスクとは価格の振れ幅のことで、投資信託の価格は、上昇している場合でも、さらに短期間でみれば上がったり下がったりと波打ちながら上昇します。値動きが異なる資産を組み合わせることで、リスクを抑えることができます。その反面、一銘柄だったなら大きく上昇幅を取れるところ、分散により上昇幅を抑えられてしまいます。リターンを大きくするのなら、リスクも大きくなります。
リスクをどれだけ許容できるかで、リスク資産の割合が異なってきます。同じリターンを得られるのならばリスクの小さいもの、手数料の少ないものを選びます。ポートフォリオを組むことができるサイトを利用するのも良いでしょう。
ちなみに、国民の年金を安全に運用するGPIF(年金積立管理機関運用独立行政法人)の2020年4月1日からのポートフォリオの基本構成割合は、国内債券25%・外国債券25%・国内株式25%・外国株式25%と公表されています。そちらも大いに参考になるはずです。
また、自分で組合せを考えて、ポートフォリオを組むのはもう嫌、面倒だと思われるのなら、バランスファンドで運用する方法も選択肢の一つです。バランスファンドは異なる資産をいわば“束”にして所有できる点が大きな魅力です。信託報酬は少々掛かりますが、以下で説明するリバランスも投資信託内で完結します。