小まめにリバランスした方がよいのか?
ところで、どの程度ポートフォリオが崩れたら、リバランスをするといいのでしょうか。投資信託の価格は、その日の終わりに値段が付きます。個別株のように大きく変化するものではありません。よほど、世界情勢に大きな変化がない限り、毎日のメンテナンスは必要がないでしょう。
他にも、売却時の手数料の問題もあります。確定拠出年金の投資信託は買い付けるときの手数料は掛かりませんが、売却するときに手数料(信託財産留保額)が掛かるものもあります。その場合、スイッチングを頻繁に行うと売却の際の手数料がかさむことになりかねません。
つまり、小百合さんの「企業型DCでこまめに“利確売り”。これは正しい?」への回答は、よほどの大きな暴落時でない限り、せめて月に一度、3ヶ月に一度、半年に一度程度にしてみてはいかがでしょうか、が回答になります。
下落時が心配とのことですが、ファンドマネージャーが投資信託内の商品の入れ替えをやってくれるので資産がゼロになる可能性は低く、むしろ資産形成の期間においては、暴落は“バーゲンセール”ととらえるのがよいでしょう。同じ金額でたくさんの口数が買えるのです(いわゆる、ドル・コスト平均法と呼ばれる考え方です)。
また、運用会社からのレポートを参考にする習慣づけも。一時の下落でなく、日が経つにつれて少しずつ基準価額が下降している場合には注意が必要です。そのファンドの積立自体を見直した方がいいかもしれません。