ロマンス詐欺は罪に問えるのか
ロマンス詐欺は違法行為ですから、被害に遭ったら相手に被害金の取り戻しを請求できます。
ただし、そのためには相手の氏名や連絡先などの情報が必要です。相手が音信不通になって居場所も分からなくなってしまっていたら、請求すら簡単にはできません。弁護士や探偵に依頼して居場所を突き止めるか、警察に被害申告して捜査してもらうしかないでしょう。それでも確実に見つかるとは言えません。
相手が見つかったら被害金の取り戻しを請求して交渉する必要があります。相手が任意に支払に応じないなら訴訟を起こさねばならない可能性もあります。
いずれにせよ放置していると被害金は取り戻せないので、早めに弁護士や警察に相談するようお勧めします。
どうすればよいか分からない時には国民生活センターでも相談を受け付けてもらえます。
ロマンス詐欺師を逮捕してもらえるか
ロマンス詐欺に遭った場合、相手を逮捕してもらえるのでしょうか?
詐欺は「詐欺罪」という犯罪(刑罰は10年以下の懲役刑)なので、犯罪が明らかであれば逮捕してもらえる可能性は十分にあります。
ただし詐欺の立件は簡単ではありません。まず証拠が不足するケースが多数です。
相手から「儲け話がある」といわれた証拠、結婚をチラつかされた証拠などが必要です。また相手が行方不明の場合、警察でも居場所を突き止めるのは簡単ではありません。
証拠があってもすぐに動いてもらえるとは限りませんし、探してもらっても見つからないケースはあります。
それでも警察に動いてもらうには被害届を提出するか刑事告訴しましょう。刑事告訴の方が処罰意思を明確にできますが、手続き的には被害届の方が簡単です。自分で告訴状を作成するより弁護士に手続きを代行してもらった方が受理してもらいやすいので、困った時には弁護士に相談してみてください。
近年横行しているロマンス詐欺。「自分とは関係ない」と考えていると落とし穴にハマってしまいます。婚活アプリやマッチングサイトで知らない人と仲良くなる際には、どこかにそんなワナがあるかもしれないと十分に注意してください。