日頃のお買い物で何気なく貯まったポイント。あなたの財布やスマホにもあるでしょう。このポイントを使って投資に挑戦しませんか? うまくいけば、お金を増やせるかもしれません。今回は、ポイントを使ってできる投資サービスについて、まとめて紹介します。

ポイント投資は「現金購入型」と「ポイント連動型」の二つに分かれている

ポイントを使った投資では、お金の代わりに、クレジットカードやスマホ決済などを使うことで手に入れたポイントを投資します。

100円で1ポイント、200円で1ポイントなどと、買い物でもらえるポイントは、以前は単に、次の買い物のときにお金の代わりとして使うしかありませんでした。しかし近年、証券会社などと各種ポイントがタッグを組んで、ポイント投資のサービスを続々とスタートさせているのです。

次の表は主なポイント投資サービスをまとめたものです。


ポイント投資サービスは、株でも投資信託でも少額からできるのがメリット。しかも、その元手となる費用を、何気なく貯まったポイントで全額カバーすることもできます。極端にいえば、資金ゼロでも投資ができます。もちろん、現金と合わせて投資できるサービスもあります。そのうえ、投資初心者の方でも投資先をきちんと選べるよう、サービス設計も工夫されています。

ポイントを使った投資の仕組みには、大きく「現金購入型」と「ポイント連動型」の二つに分かれています。

現金購入型は、選んだ株や投資信託を実際に購入しますので、利益を現金で受け取れます。証券会社等への口座開設が必要ですが、その分本格的な投資ができます。

一方、ポイント連動型は、選んだ株や投資信託などの値動きに合わせてポイントが増減する仕組みで、実際に商品を買うわけではありません。証券会社等の口座開設も不要。比較的簡単な手続きでスタートできます。現状、楽天ポイントのみ「現金購入型」と「ポイント連動型」の両方を選ぶことができます。

主なサービスの特徴を、ポイントの種類ごとにまとめて紹介します。

楽天ポイント:「現金購入型」と「ポイント連動型」の両方選べる

楽天証券が提供する現金購入型サービス「楽天ポイント投資」では、楽天ポイントを利用して国内株式や投資信託を購入できます。ポイントは各商品の購入代金だけでなく、手数料にもあてられます。

また、投資信託のポイント投資は楽天グループのSPU(スーパーポイントアッププログラム)の対象になっています。設定すると、楽天市場の全商品の購入時にもらえるポイントが+1倍になります。楽天市場をはじめとする“楽天経済圏”でポイントを貯めている人と相性のいいポイント投資です。

ポイント連動型の「ポイント運用 by 楽天PointClub」を利用すれば、もっと気軽に投資を疑似体験できます。アクティブコースとバランスコースのどちらかを選ぶだけです。投資する楽天ポイントを決めれば、それぞれのコースの投資信託の値動きに合わせてポイントが増減します。楽天証券の口座開設も不要。増えたポイントを引き出せば、楽天ポイントとしてショッピングなどに使うことができます。

dポイント:「日興フロッギー」で株投資、「dポイント投資」で投資疑似体験ができる

日興フロッギーは「記事から株が買える」投資サービスです。さまざまな企業が紹介された記事を読み、気に入った銘柄があったら記事内のリンクからすぐにその会社の株を買うことができます。この購入代金を、dポイントでも支払うことができます。「株は買ってみたいけど、どれにしたらいいか見当もつかない」という方におすすめです。会社や経済のことを学びながら投資できます。

dポイントでできる投資にはもうひとつ、「dポイント投資」があります。dポイントを「運用ポイント」に交換すると、運用ポイントの残高が投資信託やETF(上場投資信託)などの値動きに連動し毎日変動します。運用方法には、株式重視か債券重視かを選ぶだけの「おまかせ運用」と、日経平均株価、新興国、生活必需品といったテーマを選ぶ「テーマで運用」の2種類があります。運用ポイントはいつでもdポイントに戻して引き出すことができます。