インデックス以外の米国株運用を取り入れたい人なら…

一方で、購入前に知っておきたい留意点は次の通りだ。

・S&P500などの指数に連動するファンドと比べて組入銘柄数が大幅に少なく、21銘柄への集中投資となる。原則として等金額で投資するため、時価総額が相対的に小さい企業の値動きも基準価額に大きく影響する可能性がある
・株価の上昇トレンドを基準に銘柄を選ぶため、成長株やハイテク株に偏る場合がある。2026年8月末時点では、テクノロジー・ハードウェアと半導体関連の比率が合計で約5割を占めており、金利上昇や設備投資需要の減速などによって成長株が売られる局面では影響を受けやすい
・モメンタム投資は上昇トレンドが続く局面で力を発揮しやすい一方、相場の主役が急速に入れ替わる局面では下落が大きくなる可能性がある。過去に大きく上昇した銘柄ほど、投資家の利益確定売りなどで急落することもある
・為替ヘッジを原則として行わないため、米国株が上昇しても円高・ドル安が進めば、円換算後の基準価額が押し下げられることがある。反対に、円安・ドル高は基準価額の上昇要因となる

「SMT 米国株式モメンタムファンド」は2025年12月16日に設定され、まだ1年が経過していない。このため、資産運用業協会の投信総合検索ライブラリーでは、1年、3年、5年、10年の騰落率は算出されていない。参考までに2026年9月末現在で6ヶ月の騰落率は43.89%になる。

設定からの期間が短いため、特定の相場環境における成績だけで運用手法を評価するのは難しい。米国株式市場の上昇局面だけでなく、ハイテク株の調整や円高が進んだ局面での値動きも確認する必要がある。

ここまでの情報を踏まえ、投資の向き・不向きは以下の要素を参考にすると良いだろう。

<向いている人>
・S&P500などの時価総額加重型インデックスとは異なる米国株運用を取り入れたい人
・米国株のなかでも、その時々で上昇トレンドの強い銘柄へ投資したい人
・21銘柄への集中投資や為替変動を許容し、中長期で成長を期待できる人

<向いていない人>
・数百銘柄に分散された米国株インデックスファンドを中心に運用したい人
・ハイテク株や成長株への偏り、為替変動による値動きを抑えたい人
・より低コストなインデックスファンドを優先したい人

今回は「SMT 米国株式モメンタムファンド」を紹介した。投資信託に正解はなく、資産形成への取り組みは人それぞれだ。フィナシー編集部では今後も、投資家の大切な資産を託せる“推し”といえるファンドを紹介していく予定だ。

執筆/フィナシー投資信託取材チーム

※記事内の数字は注記がない場合は2026年10月13日現在。資産構成、業種別構成比率および組入上位銘柄は2026年8月末現在(出所:三井住友トラスト・アセットマネジメント公式サイト、投資信託説明書、月次レポート、資産運用業協会)