NISAの普及で投資信託は身近になった。しかし、どの商品が自分に合っているのかを見極めるのは難しい。長期投資家に支持される投資信託にはどんな魅力があり、またなぜ支持されているのか。ここでは、三井住友トラスト・アセットマネジメントが運用する「SMT 米国株式モメンタムファンド(愛称:トレンドランキング・米国株)」について紹介する。
米国株式市場では、巨大IT企業だけでなく、半導体、データセンター、サイバーセキュリティー、バイオ医薬品など、さまざまな分野から成長企業が登場している。同ファンドは、特定のテーマを決め打ちするのではなく、株価の上昇トレンドに沿って投資先を入れ替えていく。純資産総額は2026年10月13日現在で約169億円となっている。
米国株約500銘柄から勢いの強い21銘柄を選定
「SMT 米国株式モメンタムファンド」は、米国の金融商品取引所などに上場する株式のうち、株価の上昇に勢いがある21銘柄へ原則として等金額で投資するアクティブファンドだ。預託証券(DR)※も投資対象に含まれる。
※海外で設立された会社の株式をその国の取引所などで流通させるために発行される証券。一般の株式と同様に売買ができる。
2025年12月16日に設定され、ファミリーファンド方式で運用されている。対象となる米国株式のうち、時価総額上位約500銘柄を母集団とし、過去6カ月、12カ月、36カ月の株価上昇率を計測。それぞれ上位7銘柄を選び、合計21銘柄でポートフォリオを構成する。
銘柄の選定と見直しは、2月、5月、8月、11月の各月末を基準に年4回実施する(運用の状況により、一時的に21銘柄にならないことがある)。各銘柄には原則として等金額で投資するため、リバランス時点では1銘柄当たり約4.8%が目安となる。時価総額の大きな企業ほど比率が高くなる一般的な米国株インデックスとは、銘柄の選び方も配分方法も異なる。
2026年8月末時点で、同ファンドのマザーファンドの株式比率は98.07%で、組入銘柄数は21銘柄。組入上位銘柄は次の通り。
・パランティア・テクノロジーズ A 6.69%
・ロビンフッド・マーケッツ A 6.22%
・デル・テクノロジーズ C 6.09%
・ルメンタム・ホールディングス 5.89%
・カーバナ 5.70%
業種別では、テクノロジー・ハードウェアおよび機器が30.16%、半導体・半導体製造装置が20.66%となり、両者で約5割を占めていた。このほか、資本財が15.93%、ソフトウェア・サービスが9.83%となっている。
同ファンドは特定のテーマに限定して投資する商品ではない。株価トレンドを基準に銘柄を選ぶため、AI関連の設備投資やデータセンター需要などが市場の注目を集める局面では、結果として関連業種の比率が高まることがある。
決算は毎年9月17日の年1回。2026年9月の決算では分配金を出していない。NISAの成長投資枠の対象で、信託期間は無期限。為替ヘッジは原則として行わない。
運用管理費用(信託報酬)は年率0.77%(税込)。購入時手数料は販売会社によって異なり、上限は3.3%(税込)となる。信託財産留保額はない。
