「なんとか増やせませんか?」

65歳になれば定年を迎えます。その後嘱託勤務すれば、会社には70歳まで勤務できる見込みです。

「年金じゃ足りないとなると、この先ずっと働かなければいけないのか」

智弘さんはそんなことも思うようになりました。

といっても、年金のことはわからないことだらけ。ここは詳しい話を聞いてみようと、有給休暇を取って年金事務所へ向かうことになりました。

智弘さんは年金事務所に出向くと、持参した「ねんきん定期便」を窓口で見せました。

「ねんきん定期便に220万円とあるけど、これじゃ足りない。なんとか増やせませんか?」

それに対して、窓口の職員は断言しました。

「50歳以上の人向けのねんきん定期便に記載されている額は、60歳になるまで今の加入条件が続いた場合の見込額です。まだまだ増やすことはできますよ」

確かに智弘さんの「ねんきん定期便」には「60歳未満の方は現在の加入条件が60歳まで継続すると仮定して見込額を計算しています」と記載されています。また、60歳以降のことには触れられていません。

職員は智弘さんから今後の勤務予定などを聞き取りながら、定期便とは異なる見込額をその場で算出しました。智弘さんの年金は、果たして、どれくらい増やせるのでしょうか。

●智弘さんの年金額は増やせるのでしょうか? 後編【「ねんきん定期便」の額より年金を221万円も増やす方法がある…55歳男性が年金事務所で調べたお得ワザ】では、「ねんきん定期便」の額より年金を増やす方法について詳しく解説します。

※本記事に登場する人物の名前はすべて仮名です。

※プライバシー保護のため、事例内容に一部変更を加えています。